2023-09

ひとりごと

未来の死のために

亡き家族と語らうひととき一人住まいの古びた家に仏壇がある父と母と兄、そして相棒の写真を奉っている仏壇に花は欠かさないようにしている私がしてあげられることは こんなことくらいしかないあるときから枯れかかった花を捨てられなくなった捨てられないようにと頑張っている花と、藻掻きながら生きている自分と重なったそれから、枯れかかっても捨てられなくなった。毎回「がんばれ!」と心の中で呟きながら霧吹きをしている。だから、一日のうち何回も水を取り替え、霧吹きでたっぷり水分を補給してあげる花はそれに応えて凜々と花を開いているでも、突然 萎れ始めるいくら霧吹きで水をあげても止まらなかった寿命・・・・・そう、生命には寿命があるどんなに頑張っても 寿命には逆らえない大切なことは、命を全うすることだと教えられたような気がする命を燃やすということは、こういうことかと教えられた大切なことは 寿命を延ばすことではなく一生懸命に生きることだと教えられたまた、教えられた・・・・・安堵の時を感じた寿命が尽きることへの心構えが またひとつできたのださあ、今日も一生懸命に生きよう未来の死のために
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